車の中で災害警戒宣言が発せられたら

災害への備えをしておくことは大切です。備えには、災害用品を備えるほかに、様々な状況で災害に遭った時にどうすべきか知っておくことも大切です。では、車中で、災害警戒宣言が発せされたのを聞いたら、どうすればよいのでしょうか?

想定されるのは、一般車両の通行の制限や禁止です。それは、信号機などが停電で作動しなくなり、安全な通行が不可能になることや、被災者救助などを最優先にするため、緊急車両等が優先して通行できるようにするためです。

では、そのような場合、どう行動したらよいでしょうか?大地震の場合ですが、まず、道路の左側に車を停止させます。その際、他の車が災害警戒宣言を聞いていない可能性がありますので、急ブレーキや急ハンドルは避け、周囲を確認しながら、ハザードランプを付けて注意喚起しながら停止します。次に、揺れが収まるまで車内で待機します。揺れている中、あわてて外に飛び出すと、思わぬけがをする場合がありますが、周囲の状況を確認して、自分の近くに危険なものが落ちてこないか、倒れてこないか確認して、冷静に対応する必要があります。そして、車を駐車して避難します。

車を置く場所ですが、できれば緊急車両などが通れるように道路以外、または、道路のできるだけ左側に駐車します。エンジンを止め、サイドブレーキをかけ、キーは車の中におき、窓は閉め、ドアロックをしないでおきます。このようにするのは、緊急車両や救援車両の通行の妨げになった場合に、すみやかに移動することができるようにするためです。